全てはビジネス成果の達成のために

2017年はデジタル化の加速に伴い、多くの企業がアナリティクスへの取り組みを開始、あるいは強化した年だった。

テラデータにとっては独立10周年を迎えた年でもあった。その節目の年に代表取締役社長に就任した髙橋に、日本企業のアナリティクスの現状と次の10年を見据えたテラデータの取り組みについて話を聞いた。

お客様の間の温度差を感じる

社長就任から数か月(インタビュー時点)、テラデータのお客様と接してこられて、データ活用の現状をどう捉えていますか。

社長就任から数か月(インタビュー時点)、テラデータのお客様と接してこられて、データ活用の現状をどう捉えていますか。

髙橋:まず、お客様のCIOだけでなくCEOともお会いして、直接お話しをする機会を頂いています。これまで企業向けIT業界で30年以上ビジネスに携わってきましたが、テラデータのようにCIO、CEO、そして役員の皆様にお会いすることはなかなか難しいことでした。このことから、経営層のデータ活用に対する関心の強さを非常に感じています。

しかしながら、既にデータ活用がビジネスに新しい価値をもたらしているというお客様から、ビジネスのイノベーションに繋がるという確信が持てない、どう活用すればよいか分からないというお客様まで温度差がある、というのが日本のお客様の現状だと感じています。

温度差が発生する理由は何でしょうか。

髙橋:データを一元的に集め、そのデータを基に戦略を立て、適宜データに基づきビジネス判断を実行してきたお客様は、データ活用の効果に確信を持たれているように感じます。

一方、組織の壁があるとデータも部門毎にサイロ化されてしまい、アナリティクスの効果が出にくくなるため、その確信が持てなくなる傾向があるようです。データ活用の効果は、企業内あるいは企業グループ全体で保有するデータが有機的に統合されて、多角的な分析がされてこそ発揮されます。しかし現実には、部門や事業会社毎に在庫、売上、顧客等のデータが分断されて保有され、共有されていないことが多いのです。

テラデータの役割は、世界77カ国、1,400社以上のお客様と実現したユースケースをもとに、データ活用の障壁となる課題を解決しつつ、データ活用の価値、すなわちデータとアナリティクスの価値を最大化するお手伝いをさせていただくことです。

​BUSINESS OUTCOME LED

Technology Enabled

テラデータは、データとアナリティクスを駆使し、

お客様の課題を解決し、高いビジネス成果の獲得を実現します。

テラデータはベンダーではない

お客様と話をする中で、テラデータ側の課題、あるいは強化をしたいと感じることはありましたか。

髙橋:テラデータはデータウェアハウス製品を提供するベンダーというイメージが根強く残っていることが課題だと考えています。私どもの説明不足によるものではありますが、テラデータは、データとアナリティクスのリーディングカンパニーであり、お客様のビジネス課題をデータとアナリティクスを駆使し解決することができます。お客様のビジネスゴールに焦点をおき、先進的なアナリティクスの活用戦略策定から日々のオペレーションで継続的に活用するためのアーキテクチャ設計、構築と運用管理まで包括的なサービスを提供することができます。

そのために、私どもはデータサイエンティストや各業界に特化したインダストリー・コンサルタントなどから構成される、ビジネス・アナリティクス・コンサルティングの強化を進めました。これからも、人工知能など最新鋭のアナリティクスを提供できるよう継続的に体制を強化していきます。

お客様には、今まで以上に、例えば顧客獲得、顧客離反、サプライチェーン・マネジメントなどのビジネス視点のゴールや課題について、弊社にご相談いただきたいと考えています。

「Think Big Analytics」と「Teradata Everywhere」でお客様を支援

テラデータの提供するソリューションについて説明をお願いします。

髙橋:テラデータは、「Business Outcome Led, Technology Enabled」を戦略に据えています。これは、お客様のビジネス課題解決、ビジネス成果獲得を、データとアナリティクスを駆使して実現することを意味します。これを実現するテラデータのソリューションが「Think Big Analytics」と「Teradata Everywhere™」です。

「Think Big Analytics」は、旧Think Big Analyticsと旧エンタープライズ・データ・コンサルティングを統合し、2018年1月に発足したコンサルティング&サービス部門です。アナリティクス導入までに必要となる「ビジネス・コンサルティング」、「データサイエンス」そして「ソリューション実装」を包括的に提供します。インダストリー・コンサルタントと、データサイエンティストが、ビジネス課題起点のコンサルティングを実施し、アナリティクスの価値を最大化します。サービスの1つとして独創的なのは「RACE(Rapid Analytic Consulting Engagement)」というサービスです。テラデータが保有する世界中のユースケースを、体系的な知的財産としてまとめた500の「Business Value Framework」をもとに、お客様のビジネス目標に最適なものを選択してカスタマイズするものです。平均8週間ぐらいの短期間で、分析プランからモデル構築をアジャイルな手法で実行し、それがお客様の期待する成果を出しているかの評価をします。

また、アナリティクスは日々のオペレーションに組込み、定常的に活用することで価値を生み続けることが可能です。Think Big Analyticsのエコシステム・アーキテクチャ・コンサルタントは、お客様のビジネス要件に対応する分析エコシステム・アーキテクチャを、Teradata Analytics Platformを中核にオープンソースやパートナー企業のテクノロジーを含めてデザインすることができます。さらにThink Big Analyticsでは構築から運用まで包括的なサービスを提供します。

Think Big Analytics ~エンド・ツー・エンドのアナリティクスソリューション~

ソリューション実装

分析プロセスを理解しITとして実装

ビジネス・コンサルティング

お客さまビジネス課題をヒアリング
​アナリティクス導入判断をサポート

データサイエンス

大量のデータから

ビジネス化を仮説を立てて検証

一方、「Teradata Everywhere™」は、テラデータのプロダクト戦略です。最新のアナリティクス環境Teradata Analytics Platform、クラウドとオンプレミスで同一製品の提供、サブスクリプションライセンスによるコストの平準化、クラウドとオンプレミス間でのライセンスポータビリティの実現により、企業のアナリティクスへの投資リスクを低減しています。

特にライセンスポータビリティは業界初のライセンス形態で、オンプレミスとクラウドの様々な組み合わせオプションを検討したいお客様のニーズに応えるものです。いったんクラウドに置いたが、システム拡張に伴いオンプレミスに移動したいというニーズもありますし、その逆もあります。お客様が自由にシステムの設置環境を選択するために我々は、ライセンスをそのまま別環境で利用できるライセンス体系を提供しています。新たな環境にシステムを移行する際にライセンスを買い直す必要はなく、アジャイル且つスケーラブルなアナリティクス環境をご利用いただけます。

Teradata Everywhere

Teradata

Everywhere™

Analyze Anything

Deploy Anywhere

Move Anytime

Buy Any Way

すべてのデータにアクセス・分析できるエンジンと様々な分析ツールに対応したスケーラブルな分析プラットフォームを提供​

テラデータクラウド、パブリッククラウド、コモディティまたはテラデータのH/Wから要件に応じて柔軟に選択可能

機能バンドルしたティア別のシンプルなサブスクリプション型ライセンスとAs-a-Serviceから要件に応じて柔軟な購入が可能

業界初ライセンスポータビリティで将来要件が変わった際の プラットフォーム間のライセンス移行を保障

異業種のお客様同士の情報交換を支えていく

テラデータがお客様に提供できる価値として、どのような取り組みを考えていますか。

髙橋:テラデータでは以前から異業種のお客様同士が情報交換し、知見を高め合うために「Teradata Universe」や「Teradata PARTNERS Conference」というイベントを開催してきました。これは今後も継続していきます。それとは別に、異業種間のエグゼクティブが情報交換をするためのイベントを強化していくつもりです。

 

我々が「異業種」にこだわるのは、RACEの取り組みでもそうなのですが、異業種のユースケースがビジネスのヒントとして大いに役に立つことが多いからです。昔は同業のベストプラクティスを参考にすることが多かったのですが、今は大きく変わりました。お客様は積極的に異業種の情報を求めています。

 

また日本企業は、以前は海外事例にあまり興味を示さなかったものですが、今は積極的に目を向けるようになりました。これは海外の事例が先進的というよりは、世界中から事例を集めることで圧倒的に情報量が多くなるからです。

お客様が情報収集に良い意味で貪欲になっていると感じます。データとアナリティクス専業ベンダーとしての全世界1,400社以上での実績と、そこから得られた知見は、その貪欲さに十分応えられるものと確信します。

ビジネス貢献を積み重ね、世界中に日本の事例を発信することが目標

最後に今後10年を見据えた長期的な目標を聞かせてください。

髙橋:2つあります。まずは、「データとアナリティクスでイノベーションを実現する企業」と言えば、テラデータが真っ先に脳裏に浮かぶ、そんな会社にしたいと考えています。

そのためにはお客様のイノベーション発生場所であるビジネス部門から直接お話を伺い、最適な提案とそれを実現することが最も重要です。

私自身もビジネスの現場に出かけていき、お客様の話に耳を傾けていきます。私がお客様の経営トップを訪問する際には、過去のサポート実績や提案内容と、今後どのような提案をしようと考えているかをご説明し、過去のテラデータに対する率直な評価と、今後の提案の優先順位を確認してもらっています。こうすることでお互いに無駄なワークを避けることができますし、企業同士の関係性も強化できると考えています。

様々な活動で、お客様のイノベーションへの貢献を積み重ねていけば、自然とテラデータに対する認知に繋がっていくと考えています。

 

その取り組みを加速するために、Think Big Analyticsの組織に「業種別チャンピオン制度」を発足しました。世界中にアンテナを張ってユースケースを収集し、良い事例があれば「チャンピオン」が日本テラデータ内に浸透させて、お客様への提案に繋げていく仕組みです。

 

もう1つは、社員が日本テラデータで働くことに強い誇りを感じるようすること。それは日本のお客様で先進的な成功事例がいくつも生まれ、世界中の企業から日本の事例を聞かせてほしいと言われるようになることで達成されると考えています。

今後とも、日本のお客様のトラステッド・パートナーとして、ビジネス成果の達成をデータとアナリティクスを駆使して実現してまいります。