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グローバルで財務改革を進め、新たなインサイトを得ているDHL


DHLが標榜するのは「世界の物流会社」です。これはDHLの大きなビジョンを表しています。世界中の人々の生活を改善するために医療品を世界の最も遠い地域まで届け、経済成長を加速させる国際商取引を可能にしたいと考えています。ロジスティクスの世界に革命を起こすには、的確な機会を捉え改革するイノベーションが必要です。ここでいう機会を捉えるとは、DHLが毎日収集している大量のデータから、実行可能なインサイトを見つけることです。これは、DHLの一部門、DHL Expressが2013年に行ったグローバルの財務改革と同様のプロジェクトで「Project INSIGHT」と名づけられました。

「INSIGHTから得られるデータは、価格設定、収益性、減価計算に関して非常に明確なデータです。おかげで、限定的な範囲で価格調整をすることができ、余剰能力がある地域だけで価格を下げることができます。顧客に合わせたバランスの取れた価格設定を提案することができるのです」事業管理担当副社長 Graeme Aitken氏

DHL Expressは、一国で始めたプロジェクトを世界中の他の国々に広げていきました。財務、業務、顧客などのデータを統合し、洗練された最先端の原価計算システムを構築しました。

「我々は、すべてのコストと収益性を荷物一つ一つのレベルで非常に細かく把握しており、貿易レーンごと、国ごと、製品ごと、顧客ごとに集約して価格管理、収益管理、キャパシティ管理などができるようにしています。ですので、価格設定、原価計算、収益性の改善に切り込んでいけるのです。利益に問題がる、コストに問題がある場合の解決策は非常に明確です」Graeme Aitken氏

これにより、DHL Expressはコスト管理、イールドマネージメントを完全に可視化し、顧客の経済サイクルに応じて行動を予測することができるようになりました。

DHL Expressは、コスト管理により、(飛行機、電車、自動車、燃料、人材などを考慮し)顧客に関係なくビジネスを行うための必要コストを把握することができるようになりました。固定されたコストを把握することで、DHL Expressは、顧客提供価格をより良く管理することが可能になり、高い顧客維持率と高い利益率を実現しています。

また、イールドマネージメントにより、DHL Expressでは、サービス供給量を調整することが可能になりました。供給量が少ない地域では価格を調整し、逆に多い地域では低価格を提案するなど、バランスのとれた価格設定が提供できます。顧客にインサイトとコスト削減を提供し、無駄な支出を抑制し、サービスを改善し、顧客収益性を向上させることができるのです。

「例えば、不在で荷物の配達ができなかった場合、これは我々にとっても、荷送人にとって好ましいことではありません。依頼した荷物が届かないのであれば、荷送人に対する顧客満足度の低下を招きます。多くの場合、顧客と配送状況を共有してきました。「配達に問題が発生しています。送付先住所に問題があります」顧客は我々の配送データからインサイトを得て、問題を改善することができます」Graeme Aitken氏

財務改革で最も印象的な結果の一つは、顧客の経済サイクルをミクロとマクロの第三者データを用いて管理することができるようなったことです。景気が上がっても、下がっていても、DHL Expressは正確な予測と売上予測を行っています。過去のデータを見て、経済指標と戦略的な優先事項を追加し、予算と収入・収益管理をより正確に管理しています。

「我々は過去について非常に素晴らしいビューを手に入れました。過去を基に未来を推論すれば、我々の未来はより正確に見えてくるでしょう。世界経済でインフレやブレグジットなど何が起きても、非常に詳細なコストデータがあるので、より正確に予測ができるのです」事業管理担当副社長 Graeme Aitken氏

デジタルトランスフォーメーションのプロジェクトのうち85%は失敗するといいます。そのような中、DHL Expressのチームはわずか数年でここまでプロジェクトを進めてこられたことを誇りに思っています。また、Graeme Aitken氏は、Project INSIGHTにおけるテラデータのコンサルタントの働きを高く評価しています。

「テラデータのコンサルタントは、このシステムを構築する支援をしてくれました。まだ1名か2名、INSIGHTのために働いています。問題が発生した場合、システム変更が必要な場合、改善をしたい場合、再度同じコンサルタントに依頼をします。それぐらい我々は強いリレーションをここ数年で構築し、テラデータのコンサルタントは我々と同じぐらいビジネスについて深く理解し、また我々を支援できる能力があるのです。」事業管理担当副社長 Graeme Aitken氏

本ブログは、Teradata Corporationのブログの抄訳版です。

原文はこちらをご覧ください。


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