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IoT、データ、アナリティクスを活用して企業文化を変え、グローバルサプライチェーンを強化したマースクライン


1世紀の歴史があり、世界のGDPの15%を運ぶ世界最大のコンテナ船社マースクラインをデジタル化することは容易ではありませんが、彼らはデータとアナリティクスがすでに企業文化を変え、顧客に有益をもたらし、グローバルサプライチェーンを強化してくれると理解しています。600以上の船舶を持つマースクラインは、データとアナリティクスを活用し、船舶の港への進路の最適化、燃料の消費を最適化しています。さらにInternet of Things(IoT)を活用して冷蔵コンテナ(または冷凍コンテナ)の故障を予測しています。

「我々はコストリストというものを持っており、その中にはかなり重要な項目があります。たとえばバンカーと呼ばれる燃料投資やコンテナ関連の項目を例にとると、コンテナが空で必要な場所と満杯で到着する場所には非対称な関係がみられます。我々は、常に積載するための空のコンテナを移動させています。空のコンテナを動かすだけで年間10億ドル以上を費やしています。これを可能な限り自動化し、インテリジェントな方法で効率的にやることが非常に大切なのです」マースクライン アナリティクス・エンゲージメント担当責任者 Jan Voetmann氏

冷蔵技術の登場は1930年代にまでさかのぼりますが、今世紀になって冷蔵コンテナにはセンサーが備わり、マースクラインは船旅の間にコンテナで何が起きているのか、正確に可視化することができるようになりました。例えば、コンテナ内の二酸化炭素濃度、酸素濃度、温度を把握することができます。このセンサーにより、マースクラインは、顧客と契約したサービスレベルが維持できるように、コンテナを保守し、契約したサービスレベルを下回るような潜在的なリスク回避を可能にしています。

「これにより、プロセスがはるかに効率的になります。コンテナの状態がわからない時代は、(問題がなかったか膨大な)チェックリスト全てを確認する必要がありました。そのコンテナの状態をリアルタイムで確認することができるようになり、チェックリストの項目を大幅に削減することができました。また、コンテナの状態をより迅速に把握し、顧客に報告することができるようになりました」マースクライン Jan Voetmann氏

ロケーション(場所)が大切

この言葉は不動産だけでなく、マースクラインの日常業務でも重要です。マースクラインの船舶は、18,000個のコンテナを一度に運ぶことができます。センサー、データ、アナリティクスが活用できなければ、これらを正確に管理することは非常に困難です。データ駆動型のビジネスに改めたことで、マースクラインは下記のような重要な情報を把握することができるようになりました。

  • どこに空のコンテナがあるか?その位置を変えることができるか?

  • 予定航路を変更できるか?どれぐらいの時間で積み込めるか?

  • お客様の他の製品と同じ港で積み込むことができるか?

「空のコンテナをすべて再配置する必要があるとき、世界中の(コンテナ中継所である)デポを利用して、「今、空にして顧客に提供する必要があるコンテナであるか」を各コンテナごとに評価します。このモデルにより業務の効率化が可能です。アナリティクスによりこの作業のためのプロセスを自動化しているところです。必要なコンテナ数を評価し、必要な数を近場で確保できるように、コンテナを自動的に配送します」 マースクライン アナリティクス・エンゲージメント担当責任者 Jan Voetmann氏

マースクラインは毎年空のコンテナを移動するために10億ドルを費やしているので、10%の改善でも大きなコスト削減となります。

同社はこれがデジタライゼーションの始まりに過ぎないこと、そして今後もデジタライゼーションが同社そして顧客に革新がもたらされるであろうことを理解しています。

「アナリティクスは、マースクラインとしては比較的新しい取り組みです。私の役割は社内でデジタルトランスフォーメーションを進めることですが、時には外部、またあるときには顧客の視点でより効率的なシステムを構築し、コスト削減を実現していきます。

顧客視点から言えば、適切なタイミングで製品にアクセスできるようにしなければなりません。もちろん適切な価格も必要です。次の段階は、それを商品化し、すべてのセンサーデータを取得し、顧客に提供することです。また、顧客がコンテナ内の気圧、湿度、温度、二酸化炭素濃度、酸素濃度を輸送中に変更できるようにできれば、今までにない価値提案ができるようになるでしょう」マースクライン アナリティクス・エンゲージメント担当責任者 Jan Voetmann氏

本ブログは、Teradata Corporationのブログの抄訳版です。

原文はこちらをご覧ください。