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【Teradata Universe Tokyo 2019イベントレポート】 ジェネラルセッション


オープニング・リマークス│日本テラデータ株式会社 代表取締役社長 高橋倫二

テラデータ戦略アップデート│テラデータ・コーポレーション 社長兼CEO オリバー・ラッゼスバーガー

2019年5月22日(水)、17回目となるTeradata Universe Tokyoが開催された。Teradata Universeはテラデータのユーザー企業、パートナー企業および専門家が集まり、最新のデータとアナリティクスの活用方法を共有するイベントだ。開会を告げるジェネラルセッションでは、日本テラデータ株式会社 代表取締役社長 髙橋倫二がオープニング・リマークスを行った後、テラデータ・コーポレーション社長兼CEO オリバー・ラッゼスバーガーが「テラデータ戦略アップデート」と題して、テラデータの方向性やお客様に提供する価値について語った。

今こそ、「答えを」手に入れよう

今年のTeradata Universe Tokyoのテーマは「INVEST IN ANSWERS. ~今こそ、「答え」を手に入れよう~」と設定された。ここで言う「答え」とは、「ビジネス上の重要な決断に必要となる貴重な情報」のことだ。

たとえばカンタス航空が求めた「答え」とは、「燃費を向上させるにはどうしたらよいか?」であった。同社は飛行機の操作やエンジン出力、天候など1時間あたり200万ポイントにも及ぶデータを収集しているが、単体を分析しても求める答えにはたどり着けない。これらを掛け合わせて分析することで、その時々の状況にあったフラップの角度やエンジンの回転数、飛行ルートなどの燃費向上を実現するための「答え」を得ることができ、燃費を1.5%向上することができた。これは年間で50億円以上のコスト削減となる。このようなビジネス上の成果を得ることが、データとアナリティクスを活用する目的であり、ゴールだ。

だが「アナリティクスに投資した額に見合ったリターンが得られていないという悩みを聞くことが多くあります」と髙橋は明かす。投資に見合ったリターンこそビジネスが求める「答え」であり、その答えを引き出す支援を実施しているのがテラデータだと髙橋は言う。

日本国内でクラウド・アナリティクスを強化する取り組み

続けて髙橋は、当日発表されたプレスリリースから、日本国内でクラウド・アナリティクスを強化するための2つの取り組みについて触れた。

1つは、次世代統合アナリティクス・プラットフォーム製品Teradata Vantage (以下Vantage)のas-a-serviceを強化し、クラウド・アナリティクスを推進するための以下3つのサービスの追加だ。

  1. AWS Marketplaceからの購入

  2. as-a-serviceでのディザスタリカバリー(災害対策)サイトの構築

  3. 同じサービスをオンプレミス環境でも提供

もう1つは、国内での新たな2つの協業だ。

  1. エクイニクス社との協業による、セキュアなデータセンターを活用したハイブリッドクラウド、マルチクラウドのアナリティクス環境構築支援

  2. Fusic社のサービス活用によるIoT向けクラウド・アナリティクス開発の促進

データの力でビジネスと人々の生活をより良く

テラデータは、これらクラウド・アナリティクスにより、お客様がより「答え」に投資しやすい環境を整えていくという。

続いて、テラデータ・コーポレーション 社長兼CEOオリバー・ラッゼスバーガーが登壇、

テラデータのコア・バリューを「テラデータはデータの力でビジネスと人々の生活をより良くすることだ」と宣言し、具体的な3つの取り組み姿勢を挙げた。

  1. お客様企業と深く連携し、最も重要なビジネス課題に焦点を当てて、成果を出す

  2. 未来に向けた自社の変革だけでなく、業界のあり方までもデータとアナリティクスで変えていこうとしているイノベーター企業を支援する

  3. 様々な経験と知見を持つ、世界中の多様なメンバーが一丸となってお客様の重要課題を解決していく

次に、テラデータが実際にビジネスを共にさせていていただいている顧客企業として、インターネットの力で世の中を変革するために、大規模で高度な取り組みをされているヤフー株式会社を挙げた。

ヤフー様は、月間4000万ユーザーが訪問し、700億ページビューがある巨大なポータルサイトや各種サービスを提供している。そこから集まるペタバイト級のWebトラフィックとデジタル履歴をVantageに統合し、2,500名のアナリストが分析している。そのクエリー数は、毎日100万件を超えるほどだ。「ヤフー様が、インターネットの世界を新たなものにし、牽引していく支援をテラデータはさせていただく」とラッゼスバーガーは語る。

複雑性による弊害を克服しビジネス成果を出すためテラデータが注力すること

この20年間でテクノロジーは爆発的にその数を増やした。そして、1つのユースケースで1つのテクノロジーを採用することを繰り返してきたために、何十、何百もの異なるテクノロジーが組織の中に混在し、極めて複雑なサイロ状態になってしまっている。「この複雑性を管理するために、多くの企業で70%以上の時間が費やされ、何千人もの社員が対応に追われている」とラッゼスバーガーは指摘する。

それだけではない。アナリティクス環境が複雑なことは、アナリティクスで一貫した結果を出すことも困難にする。例えばデータセンター、ハイブリッドクラウド、マルチクラウドといった異なる環境でリアルタイムに一貫した反復可能な結果を出すのは非常に難しい。

その一方で、差別化を実現し、自社を変革し、業界をリードしていくというビジネス課題に「答え」を出し、ビジネス成果を出せというプレッシャーは年々高まっている。「顧客企業の経営幹部と話をすると、みな同じことを言います。『劇的にビジネスをシンプル化したい』『オペレーショナル・エクセレンスを達成したい』『意思決定のリスクを低減したい』。特に最後のリスクマネジメントについては企業の戦略的目的として最近よく聞かれます」とラッゼスバーガーは振り返る。

このような経営幹部の悩みに対する「答え」を提供するために、テラデータが注力していることは「大規模に、いつでも、どこでも」の3つだ。1つ目は、何百万もの顧客、何十億ものデータポイントを持ち、ペタバイト級のデータを収集しているといった大規模さに対応できること。2つ目は、リアルタイムに一貫した答えが得られること。3つ目は、ハイブリッドの世界においてIoT、クラウド、インターネットなど様々な環境のどこででも答えを得られること。たまたま一度だけ、あるいは半年も経ってから答えが得られることをテラデータは良しとしない。

Vantageはテクノロジーの複雑さを回避する

テラデータの取り組みの具体的な姿が、先ほど髙橋も触れた「Vantage as-a-service」だ。Vantageがas-a-serviceとして提供されることで、テラデータがテクノロジー、セキュリティ対策、製品アップグレード、プラットフォーム運用を管理し、お客様はデータとアナリティクスを活用して成果を出すことに注力できるようになる。

日進月歩の大きな変化を経験している自動車業界において、Vantage as-a-serviceを導入して、サプライチェーン、イノベーション、さらには製品の定義まで見直していこうとしているのがBMWだ。

BMWは14カ国に30以上の工場を持ち、今や工場1つ1つを最適化するのでは不十分だと理解している。顧客、業界、サプライチェーン、パートナー企業から収集されるあらゆる最新のデータを分析し、サプライチェーンの最適化、コスト削減を実現し、未来のビジネス機会を創出する取り組みを行っている。そのためにはデータとアナリティクスの統合基盤が必要だった。

BMWはVantage as-a-serviceを採用したことで、これまで不可能だった「大規模に、いつでも、どこでも」が可能なアナリティクス・プラットフォームを手に入れたのである。

テラデータは、これからもVantageそしてVantage as-a-serviceでお客様が「答え」を獲得できるよう支援していく、と締めくくった。

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